脳卒中・糖尿病、手の痺れが出てくるとこのような病気が頭をよぎり心配になり病院へ。しかし、MRIやレントゲンを撮っても異常がないと言われた。その様に訴えられる患者さんも少なくありません。その前に必ず以下の症状が出ていないか確認して下さい。
✓体の左右半身全体に痺れがでている
✓ろれつが回らない
✓ふらつきや視力障害
✓異常な喉の渇き食欲増進
症状がある方
上記のような症状があれば、脳卒中や糖尿病の危険性があるのでまずは病院で検査を受けて下さい。
症状がない方
この様な症状も無く検査結果も異常がなく、病院の先生からも少し様子をみましょうとしか言われない場合…もしかするとその痺れの原因は【筋肉】かもしれません。
筋肉が原因の場合も
筋肉!?と思うかもしれませんが、痺れとは神経の障害で起こるわけではありません。筋肉は人と一緒で栄養や酸素が無くなってしまうと壊死(えし)を起こしてしまいます。そうなると大変なことになるので体もそれを防ぐ為にある命令を送ります。それが痺れなのです!
痺れの例
分かりやすい例をご紹介しますと・・・
みなさん長時間〈正座〉をしていて脚が痺れるという経験があると思います。
あの痺れは長時間正座をすることにより筋肉が圧迫された状態が続きます。
そうすると筋肉は、血管から酸素や栄養素が入りにくい状態が続きます。
その状態が長時間続いてしまうと筋肉は壊死してしまうため、“しびれ”という反応を出してその状態を早く解放してほしいという信号を送るのです。
痺れの出ている筋肉は血流不足
痺れの出ている筋肉は、いわば血流不足の状態なので栄養や酸素不足が解消されれば痺れも徐々に治まっていきます。
正座を長時間行なっても、しびれはそのうち治まりますが、このようなメカニズムで筋肉にずっと負担がかかり続け血流不足状態が改善されずにいると筋肉に【トリガーポイント】という痛みを引き起こす硬いしこりのようなものができてしまいます。このトリガーポイントによってしびれを長引かせてしまうのです。
原因になる筋肉によって痺れの出方は変わります。
ではどのような筋肉が手や指にしびれを出すのか紹介していきます。
下図の赤くなっている部分は症状を感じる領域です。肩前面に強い痛みを生じ胸部全体にひろがります。
関連痛領域は上腕~前腕内側、中指~小指まで及びます。この領域にしびれがある方は【小胸筋(しょうきょうきん)】が原因の可能性があります。
小胸筋は鎖骨の下にある小さな筋肉で、第3~5肋骨から肩甲骨の一部についています。 働きは大きく分けて2つあります。
① 肩甲骨の動きのバランスをとる
小胸筋という筋肉は表面にある大胸筋の深層にある筋肉です。 胸の前にある筋肉ですが、肩甲骨の烏口突起という部分に付着している筋肉なので肩甲骨の動きに関係しています。
② 呼吸と深く関係している
呼吸をするときには、胸郭を拡げたり縮めたりするため、肋骨に付着している小胸筋は呼吸のサポートをしています。特に深呼吸をするときに肋骨を引き上げる働きがあります。
ではなぜ小胸筋に負担がかかってしまうのでしょうか。日常生活の動作を思い浮かべてみてください。下記の項目に当てはまりませんか?
- パソコン作業が多い
- 読書など脇を締めている姿勢が多い
- 仰向けでスマホや漫画をよく見る
- つり革を持つことが多い
- なで肩の姿勢である
これらは小胸筋を過度に使用している動作です。
腕を胸に引き付けている動作や、それらを長時間続けることで小胸筋に疲労物質が蓄積し、栄養素が行き届かずトリガーポイントが発生します。そして筋肉がSOSをだし、しびれを感じるのです。
これが小胸筋が原因となるしびれの真実です。
当院では、小胸筋のトリガーポイントに対してまずは手技治療を行ないます。
小胸筋は大胸筋の下にあるため大胸筋を介してほぐしていきます。小胸筋は触診することが難しく知識と技術が必要ですが、当院では全施術スタッフが国家資格保有者で身体の構造を理解して施術を行ないますのでご安心ください。
トリガーポイントが出来た状態を放置していると、周りの連結している筋肉にもトリガーポイントが発生しやすくなるため小胸筋だけでなく周りの大胸筋や腕の筋肉の緊張もゆるめ血流を改善していきます。
ハイボルト治療や針治療でのアプローチも
手技治療でも小胸筋はほぐれますが大胸筋は分厚い筋肉ですので、ハイボルト治療もしくは針治療で小胸筋を集中的に治療することで、中指~小指にかけての痺れを素早く改善させることができます。そして、少しでも早く痺れを改善させるためにご自宅でのケア方法もお一人お一人に合わせてお伝えいたします。
中指~小指にかけてのしびれは神経が原因ではない可能性があります。
このような症状でお困りの方は一度高槻平川接骨院グループにご相談下さい。