なんと日本人の実に30%以上(15歳以上)が「頭痛持ち」であるというデータをご存知ですか。約3千万人が頭痛で悩んでいるという計算です。しかし、単なる頭痛と侮るなかれ。生活に支障をきたすほどの痛みをともなうものや病気の原因、大きな疾患のサインであることもあるのです。
頭痛は大きく分けると、病気ではなく繰り返し起こる頭痛(一次性頭痛)と、病気を原因とする頭痛(二次性頭痛)があります。また、一次性頭痛はいくつか分類され原因もさまざまあります。ちなみに「頭痛持ち」の症状は一次性頭痛にあたります。主な原因として、首や頭部周辺の筋肉の緊張、頭部の血管の拡張などと考えられています。
一次性頭痛は、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛
の3つのタイプに分けることができます。「緊張型頭痛・片頭痛混合型タイプ」は両方の症状を繰り返すタイプです。
それぞれの特徴として、緊張型頭痛は筋肉が緊張することで発生するとされ、片頭痛は血管が拡張することで発生するとされています。群発頭痛の患者は一次性頭痛の中でも割合として少なく男性が多いのが特徴です。
首や頭の筋肉の血行が悪くなること。過度に緊張してしまうことが原因とされます。メンタルの疲労、長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続けたことによって発生します。肩こりや首のこりを併発しているケースも多いです。
- 下記に当てはまる方はぜひ当院にご相談ください!
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- 目をえぐられるような激しい痛み
- 2~3週間続く痛み
- 頻度は月に1~2回
- 痛みが現れるまでに1~2時間
- 男性に多い。寝入りに発生する
頭痛の中で特に強い痛みをともなうと言われます。痛みの特徴としては片側の眼窩部を中心とする激痛があり、一定期間(群発期)に集中しておこります。1日で何回か発作があることもあります。
内頸動脈(目の後ろ)が拡張して炎症が起きるためではないかと言われています。さまざまな説はありますが、なぜ炎症が起きるかは不明な点が多いです。
首や肩まわりの筋肉は頭の重さを常に支えている状態です。首は細く体重の約1/8の重い頭を支えているので、筋肉に負荷がかかっているのです。日常生活では首が前かがみになる時間も多いです(デスクワークやスマホなど)。首や肩まわりの筋肉にはこの状態で大きな負担がかかります。負担がかかり続けた筋肉は頭痛を発生させる原因となってしまうのです。
筋肉に継続して負荷をかけると酸素不足や栄養不足になり硬化します。その状態が続けば筋肉内にしこりができます。そのしこりがやがてトリガーポイントという状態になります。トリガーポイントを発生させて筋肉は痛みの物質を出して人体が感知するのです。
頭痛に関連する筋肉(1)〜頭半棘筋(とうはんきょくきん)〜
頭痛に関連する筋肉に「頭半棘筋(とうはんきょくきん)があります。
首から後頭部に位置する筋肉で主に頭を支えるのが役割です。頭半棘筋はデスクワークなど首を前に倒す動作で使われます。疲労が蓄積し後頭部から締め付けられるような頭痛が出現します。
頭痛に関連する筋肉(2)〜僧帽筋(そうぼうきん)〜
側頭部に痛みを出す原因に「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉があります。僧帽筋は後頭部から首、肩、背中にかけて位置する大きな筋肉。頭の重さを支え、腕を吊り上げています。僧帽筋が硬くなることで側頭部や顎、首などに関連痛を引き起こすとされ、片頭痛と似た症状が現れます。
頭痛に関連する筋肉(3)〜胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)〜
前述したように群発頭痛の原因はまだ解明されていませんが、目やその周囲、目の奥の痛みは「群発頭痛」と診断される場合もあります。「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」は、目の奥などから痛む頭痛と関連があります。この筋肉は鎖骨や胸骨から頭蓋骨に付いている筋肉で首を曲げたり回したりする動作(クルマの運転など)に機能します。この胸鎖乳突筋が硬くなり痛みを出すと、目の周りに痛みが現れます。
関連痛とは痛みの原因が痛みの生じた部位と異なる部位に感じる痛みのことです。頭痛もこの関連痛にあたることが多く、原因は痛みを生じている部分ではないことがあります。当院では国家資格を持った施術者が痛みの原因を正確に把握するために、問診や検査はもちろん正確に触診して原因を突き止めます。
実は頭痛の原因の多くは筋肉なのです。「トリガーポイント」という筋肉内のしこりを取り除くことができれば多くの頭痛は解消します。「トリガーポイント」は、筋肉が痛みを出す根本的な原因でもあります。
頭痛には、鍼治療やハイボルト治療などで対応します。原因となる筋肉の奥深くまで直接刺激ができるため、大きな効果が期待できるのです。当院では頭痛に対しての施術に積み重ねた実績と自信があります。治らないと思っていた、つらい頭痛でお悩みの方は当院にご相談ください。
二次性頭痛 ※ご注意ください!!
クモ膜下出血や脳腫瘍など緊急性を要する病気の可能性がある二次性頭痛。突然起こる強い頭痛、手足の麻痺やしびれ、痙攣や激しい嘔吐、高熱などをともなう場合には、直ちに専門医の診察を受けてください。すぐに病院へ行く必要があります。
クモ膜下出血・脳腫瘍など ※緊急性を要する症状
- 突然の強い頭痛
- これまで経験のない頭痛
- いつもと違う頭痛
- 強い痛みだけでなく高い頻度
- 初発の頭痛(50歳以降は注意)
- 以下の症状と病態がある患者の頭痛
神経脱落症状/がんや免疫不全/病態を有する患者の頭痛/精神症状/発熱・項部硬直・髄膜刺激症状