首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)は、腰のヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)とならび多くの方が発症しています。主な症状は、頸椎の周囲(首や肩など)に痛みやしびれが出ます。
いわゆるヘルニアとは、背骨と背骨の間にある椎間板というクッションの中に髄核というものがあり、これが経年の疲労などで飛び出して各神経を圧迫している状態のことを言います。この状態が痛みやしびれを引き起こすとされています。中高年以上の方に多いですが、昨今では長時間のデスクワークや立ち仕事など首に負荷をかけるような業務の方も多く疾患がみられます。
首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)
首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)施術の流れ
首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)
- 下記に当てはまる方はぜひ当院にご相談ください!
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- 慢性的な首の痛みがある/腕や指先にしびれを感じるようになった
- 首を後ろに反ると手がしびれる
- 肩や肩甲骨の周囲に痛みやだるさがある
- 強い肩こりがある
- 首のヘルニアと診断を受けた
【目次】
首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)とは
頚椎椎間板ヘルニアの診断初期の重要性
一般的にヘルニアとは背骨と背骨の間にある椎間板の中の髄核が飛び出して神経を圧迫した状態とされます。つまりは痛みやしびれの原因は神経の圧迫によるものとなるわけです。しかし、実際には痛みの原因は、骨や関節、靭帯、筋肉などさまざまな可能性があるのです。原因はたったひとつではないということを理解することがとても重要です。
国際的な医療学会で発表され受賞した論文では「ヘルニアと痛みやしびれの感覚に相関関係はないという主旨で書かれています。
その論文によると、痛みやしびれがない無症状の人を画像診断した結果、約7割の人がヘルニアなどの構造異常が見つかったというのです。このデータはつまり「ヘルニアなどの構造異常が痛みやしびれの原因ではない」ということを表していると言えます。
日本においてはレントゲンの画像診断が主流ですが、ヘルニアの診断においては原因の特定に至らないケースもあります。なぜならば、レントゲンでは骨しか映らないからです。背骨と背骨の隙間が狭くなっていれば「ヘルニアの可能性」という推測の診断をされてしまうのです。画像診断に依存する日本では根本的な原因を突き止めることが少なくなっています。原因に対して適切な治療が行われていないので、症状が治らないということが多く起こっています。日本には慢性疼痛患者が多いと言われていますが、このような環境も一因としてあります。
痛みやしびれの原因は?
ヘルニアと診断された方の多くが局部の周囲の筋肉にトラブルがあります。専門的に言うと筋肉内の「トリガーポイントという筋肉内のシコリです。
人は無意識に筋肉を使っています。長時間のデスクワークや立ち仕事、歩行など、立っているだけでも、知らず知らずの内に日常的に負担が加わり続けています。そうした筋肉の疲労は酸素や栄養素不足になり、やがてトリガーポイントという筋肉内にシコリとなって現れます。このトリガーポイントが痛みやしびれの物質を出します。そして、肩や肩甲骨の周囲、腕の痛みや指先のしびれを感じるようになります。
一般的にヘルニアは背骨と背骨の間から出ています。ヘルニアが原因の症状であれば首や腰の背骨と背骨の間がピンポイントに痛いはずですが、多くの方が背骨の中心から少し右や少し左など左右差があるのです。
もし背骨中央部のピンポイントの痛みではなければ筋肉が原因と考えてもよいでしょう。
また、ヘルニアが原因で神経を圧迫していれば、しびれではなく麻痺が起こります。麻痺とは「感覚がない」や「動かない」という状態。この場合は病院での診断が必要です。一般的に「しびれ=神経の圧迫
と誤解されていることが多いですが、しびれの原因は筋肉のトリガーポイントによる関連痛の場合も多くみられます。
大阪平川接骨院グループの首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)の治療法
筋肉は全身で600個以上もあります。正確な検査技術がないと筋肉の状態を調べることはできません。当院では画像診断だけではわからない筋肉の状態を問診や動診、触診を用いて正確に検査をします。そうした理由から、初診時は少し長くお時間をいただいております。
これまで首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)や背骨の変形、神経の圧迫とされてきた痛みやしびれは、筋肉内のトリガーポイントによるものであることが多いです。病院で治療してもなかなか改善しない方は是非ご相談ください。
当院では、痛みやしびれの原因を突き止めれば手技治療や鍼治療、ハイボルト治療(痛みなく筋肉深部まで電気刺激をする施術)など患者様が少しでも早く、そして根本的に改善する治療を提案させていただきます。痛みやしびれの治療の原則は早期治療です。病院の治療が長期間であるなど、お悩みがございましたらまずはお気軽にご相談ください。
本記事の文責
平川接骨院/針灸治療院グループ
林 宏和
経歴
- 2007年4月 平川接骨院 入社
- 2012年7月 久我の杜平川接骨院 院長
- 2018年6月 平川接骨院 本院 院長
- 2019年4月~ 人材部部長
関西で16店舗の平川整体院グループ人材部部長
業界歴15年、全国の学生採用から入社後の技術研修、教育を担当
- 柔道整復師 鍼灸師免許取得
- 体表解剖学研究会 修了
- 社内体表解剖研修 担当
- ハワイ大学人体解剖研修 修了
- 韓国大田大学人体解剖研修 修了