膝の関節部には半月板といって太ももの骨と脛の骨との間に軟骨があります。内にある内側半月板と外にある外側半月板と2種類あります。形状はわずかに違いますが、膝にかかる荷重を分散したり、衝撃を吸収したりする働きを持っています。
半月板に亀裂が入ったり、欠けてしまうことを半月板損傷といいます。
受傷原因として一番に挙げられるのはスポーツによる外傷です。1度の外力によるものだけでなく繰り返しの負荷によって損傷が見られることもあります。
症状は歩行時の痛みや嵌頓(かんとん)症状といって膝を曲げ伸ばしした際に異物が挟まっている感覚や膝が最後まで伸ばせないのが特徴です。
問診・受傷機転・徒手検査により損傷の疑いがあるか検査をし、その上でレントゲンやMRIといった画像検査を行い診断が行われます。保存療法で症状が改善されない場合は手術療法を考慮します。
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保存療法
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保存療法は受傷直後の場合RICE処置(Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上))を行い、腫れや炎症反応を抑えて症状の回復に努めます。急性期を過ぎてからは血流改善や機能回復のための物理療法・運動療法を行います。
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手術療法
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手術療法は大きく2つに分かれます。
縫合術…切れた半月板を糸で縫い合わせて癒合を期待する方法
切除術…断裂した部分が挟まらないように切り取る方法の2種類があります。
急性期の場合RICE処置を行って局所の安静を治療法として選択します。
一度の外力だけでなく、慢性的な膝の痛みから半月板損傷の診断をされて来院してくださる患者様が多くいます。そういった患者様に関しては半月板の損傷があるから必ずしも痛みが出るとは限らないと考えています。
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60歳以上は2人に1人は画像で半月板の損傷がある可能性
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画像検査のデータで「60歳以上で膝の無症状の人のMRIで41.7%に半月板の断裂を認めた」というデータがあります。つまり、60歳以上では膝に全く症状がなくても2人に1人は画像で半月板の損傷があるということです。
明らかな外傷がない場合は半月板の損傷が膝の症状の本当の原因になっているのか疑う必要があります。又、軟骨には神経がありませんので軟骨が障害されることで痛みが出るということは否定されています。
特に日本はレントゲン大国といわれて画像診断に絶対の信頼を持っています。では、膝の痛みの本当の原因は何でしょうか?
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原因はトリガーポイント
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私たちは画像には映らない筋肉のこりが原因と考えています。膝の痛みの原因になる筋肉の凝りのことをトリガーポイントといいます。
トリガーポイントは画像には映らないので、患者様のお話と、触診、画像以外の検査から細かく痛みの原因を追究し原因となっているトリガーポイントに対して血行を促すように手技やハイボルト・針治療をさせていただきます。
膝の痛みは半月板損傷が原因とは限りません。
どこへ行っても改善できなかった膝の痛みは治療すらしてこなかったトリガーポイントが原因の場合があります。
ぜひ一度、大阪平川接骨院グループにご相談ください。