水泳膝といわれる膝の痛みは、特に膝の使い方が激しい平泳ぎに多い症状です。
膝関節は屈伸運動にしか対応しておらず平泳ぎのような捻じりながら屈伸することにはとても不向きな関節構造なのです。また、太ももの前にある大腿四頭筋や内側についている内転筋は膝を伸ばすときによく使います。歩行時や階段の上り下り、立ちっぱなしの時など日常生活でもよく使う筋肉です。
水泳膝では平泳ぎでキックを開始するとき、膝の関節は最大に曲がっています。ここから強力に水を蹴りながら膝を伸ばしていくと膝を外側に回す力と膝から下を外側に向ける力が加わります。膝を伸ばす力にさらに膝を捻る動きが重なって負担をかけてしまいます。加えて近年ではスピード重視の泳ぎ方が採用されるようになり、膝の内側の靱帯や筋肉、周りの軟部組織に繰り返し負担が蓄積することで炎症を起こして膝の痛みが発症します。
水泳膝に最も有効なのは、MRIによる検査の方法です。膝の内側に好発するこの症状はMRI検査による解析を行うことが最も効果的であり、この検査のみで症状の有無や軽傷か重症かなどを容易に判断することが可能です。場合によっては関節鏡検査を行うことにより、最終的な詳しい症状の度合いに関して検査することもあります。
多くの場合膝への過負荷を軽減するために泳ぐことを中止し、アイシングで炎症を抑え痛みの軽減をします。その後、膝周りの大腿四頭筋や内転筋の筋力を強化し、膝に負担が掛からないように平泳ぎのキックのフォーム改善を行います。
腫れや炎症が強い場合アイシングを行って局所の安静を治療法としてまずは選択します。
大阪平川接骨院グループでは膝を最大限屈伸させ、捻りの動きも加わる動きを繰り返す結果、大腿四頭筋や内転筋などの太ももの筋肉の疲労蓄積や使いすぎによりトリガーポイント(筋肉のしこり)ができ、膝の内側に痛みを引き起こす筋筋膜性疼痛症候群(MPS)が起こることがわかっています。アイシングによる一時しのぎの治療をしてもなかなか症状が改善しないのです。膝の周囲にある筋肉の緊張を手技や針治療、HV治療をすることで血流を改善し筋肉の柔軟性を回復し痛みを取っていきます。
特に水泳膝は痛みのでている膝の内側局所を施術するだけよりも、股関節やお尻周りの柔軟性を回復させることが重要です。
トリガーポイントは長時間の反復した練習やのストレッチ等のケア不足などが原因で起こります。
当院では一人一人の患者様の水泳膝の状態を膝だけでなく股関節周りからしっかりと緊張をほぐして早期回復、スポーツ復帰を目指します。
どこへ行っても改善できなかった水泳膝の痛みは一度、大阪平川接骨院グループにご相談ください。