投球動作の繰り返しによって肘の周辺の筋肉・靱帯・軟骨・骨に負担が掛かることで起こるスポーツ障害の一つです。
肘の損傷部位により3つに分類されます。
内側型が最も多く投球動作時に肘の内側にストレスが掛かり内側の筋肉や靱帯が微細損傷を起こし発症します。成長期の時期は肘の内側の骨が柔らかいために負担が掛かり重症化すると剥離骨折を起こしてしまうことがあります。
外側型は内側型に比べて発生率は低いですが、前腕の外側の骨と上腕の外側で未発達な骨の部分が衝突を繰り返すことで離断性骨軟骨炎といった骨が剥がれて関節内に残ってしまうことがあります。痛みを我慢して続けると、最悪の場合、肘がまっすぐ伸びないといった後遺症が残ることもあります。
後方型はとても稀な型で肘の後ろで骨が衝突を繰り返すか、上腕三頭筋という筋肉が肘の骨を牽引して損傷することもあります。
治療は原則保存療法が選択されます。内側型か外側型か後方型を見極めるためにX線(レントゲン)検査やMRI撮影で診断します。
肘関節周りの軟部組織に対するストレッチだけでなく、投球動作の土台になる下半身の柔軟性獲得も重要です。
内側型は保存療法を行っても痛みが残っている場合、手術として靭帯を再建する手術を行います。
外側型は肘の状態によって軽度の症状であれば保存療法を試みますが、外側の軟骨が剥がれているもしくは遊離している場合、保存療法では回復が見込めないので早期に手術適応になることがあります。手術は、骨接合術、骨軟骨移植術、遊離体切除などがあります。
後方型は、ヒアルロン酸の関節内注射も効果的です。
手術の適応は、骨棘(骨のとげ)の形成、あるいは骨棘骨折による遊離体などを認め、保存療法行っても回復が見込めない場合手術適応となることがあります。
受傷機転や受傷直後から来院に至るまでの状態の変化・普段の投球数を詳しくお聞した上で内側型、外側型、後方型、を鑑別し施術を行います。
外側型に関しては後遺症が残り、今後の日常生活にも支障をきたす場合がありますので、投球動作を禁止いただく場合があります。
内側型、後方型に関しては多くが筋肉由来の症状ですので、原因となっている肘の内側につく前腕屈筋群や円回内筋、肘の後方につく上腕三頭筋に対して疲労の蓄積を軽減するために血流を促すような手技療法や頑固な症状に対してはプロのスポーツ選手が肘のケアで使っているハイボルト治療器を使って競技への早期復帰を目指します。
私たち平川接骨院グループではお困りの症状を一人一人の患者様に合わせて改善していきます。スポーツ復帰、痛みのない日常生活にはやく復帰するためにも全力でサポートします!
ぜひ一度、大阪平川接骨院グループにご相談ください。