整体に関する知識

2023.06.06

トリガーポイント注射ってどんな効果があるの?痛みはあるの?1回で終わるの?副作用は?整体との違いは?

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こんにちは!

大阪府「平川整体院/針灸治療院グループ」柔道整復師の林です。

突然ですが、筋肉のコリを取る方法が整体・マッサージ以外にあるのをご存じですか?

血流不足により筋肉が硬くなり肩こりや腰痛の痛みの原因となっている筋肉のコリを「トリガーポイント」といいます。


当院では「トリガーポイント」に着目し、トリガーポイントリセット整体を主軸とした施術を行っています。

このトリガーポイントは、こりかたまった筋肉をほぐして血流を良くすることで痛みが改善されます。


トリガーポイントの改善方法は、当院で行うような「整体」以外にトリガーポイント注射という方法があります。

トリガーポイント注射にはどんな効果があるのか、トリガーポイント整体と比較してご紹介します。

トリガーポイント注射

トリガーポイントとは?

 

 

冒頭でもお伝えした通り、トリガーポイントを簡単に言うと血流不足により筋肉が硬くなり痛みの原因となっている『筋肉のコリ』です。

 

・長時間同じ姿勢・動作をしている

・筋肉を使いすぎている

 

上記のような動作を続けていると一部の筋肉に負担がかかってしまい、筋肉の癒着が起きやすくなります。

筋肉が癒着し、筋肉が動けない状態になると血行不良を引き起こします。

血流不足になり、筋肉・筋膜が酸欠状態になると硬いしこりのようなものが形成されます。

このしこりが、慢性化した痛みの引き金=トリガーとなっている筋肉の硬さの事で、医学用語でトリガーポイントと呼ばれています。

硬くしこりになってしまった筋肉のコリをほぐし、血流を良くすることでトリガーポイントを解消することができます。

 

トリガーポイント注射とは

 

整形外科やペインクリニックが専門の治療方法です。

トリガーポイント注射は、医師が痛む部位を中心に丁寧に触診し、筋肉のしこり(トリガーポイント)に注射を行います。

薬物療法やリハビリテーションなどで症状が改善しない痛みや、痛み自体が強力で生活の質が著しく低下した方に適した療法となっています。

 

トリガーポイント注射の効果

トリガーポイント注射の目的は、痛みの緩和にあります。

薬液による薬理学的作用(局所麻酔作用(※1)、消炎作用(※2))と、注入した生理食塩水で癒着した筋膜が剥がれて、筋肉と筋膜の間にスペースができることにより鎮痛効果も期待できます。

 

(※1) 局所麻酔作用・・・痛みの軽減

(※2) 消炎作用・・・炎症を取り除き、血行を良くする

 

 

トリガーポイント注射の治療法(回数、施術箇所)

医師が痛む部位を中心に丁寧に触診し、筋肉が硬くなっている部分(トリガーポイント)を見つけて注射をします。注射の箇所は1か所だけではなく、触診で見つけた強いコリ2~5か所に連続で注射をします。

注射の深さは約1㎝で、痛みの強さは注射を打つ患部によって様々です。

 

1回のみで治療が終わることは多くなく、痛みが改善するまで3~5回かけて通院する可能性があります。

注射の数を重ねることで、だんだん痛みが緩和されます。

 

トリガーポイント注射で懸念される合併症

治療方法としては比較的安全な方法ではありますが、注意したい合併症として以下があげられます。重篤な合併症も極めて発症確率が低いです。

 

<軽度な合併症>

・針を刺した部分からの軽い出血

・皮下出血、あざ

・消毒薬、使用した薬液によるアレルギー

 

<重篤な合併症>

・局所麻酔中毒(10000例に1.2~11例程度)

・神経障害(0.06%)

・薬液に対するアレルギー反応

・じんましん(サリチル酸に対する薬剤不耐症

 

 

整体でのトリガーポイント治療

トリガーポイント整体の治療効果

これまで、トリガーポイント注射についての説明をさせていただきました。

それでは、「整体」という観点からトリガーポイント治療はどういう形でしょうか。

 

トリガーポイント注射は「薬液による痛みの緩和」に対して、トリガーポイント整体は「薬に頼らないやり方で自然治癒力を促す」がキーポイントです。

 

トリガーポイント注射は、トリガーポイントに薬液と生理食塩水を注入するということで、痛みを緩和する作用と筋肉と筋膜の間を広げる作用で痛みを和らげます。

トリガーポイント整体は、トリガーポイントに対して指圧によるマッサージをすることで、筋肉がほぐれて、指圧の刺激によって血管が広がり、血行がよくなります。

筋肉を指圧マッサージでほぐしたことで、血行不良由来で引き起こされていた痛みやしびれが緩和します。

こういったマッサージにより血流改善したことで、正常な体が本来持っている自然治癒力を最大限に促します。

 

治療方法(回数、施術箇所)

当院の実際の流れをご説明します。

施術に入る前にまずは、カウンセリング(問診と検査)を行い、痛みの原因(トリガーポイント)を探し出します。

 

トリガーポイント注射との違いは、施術箇所にあります。

トリガーポイント注射では、痛みを感じる部分(トリガーポイント)に対して複数箇所に注射をしますが、トリガーポイントリセット整体は1箇所を施術します。

 

トリガーポイントは複数個所に発生しているのではなく、1箇所の根本的な原因の筋肉を引き金に各所に痛みを感じています。

この各所の痛みを引き起こす大元の原因こそがトリガーポイントになります。

痛みがある場所を広範囲に注射して痛みを緩和する注射も、根本の原因1箇所に対して施術をする整体も、ゴールは「大元の原因のトリガーポイントの緩和」であることに変わりありません。

 

治療回数は症状のひどさによります。

痛みが楽になったから、もう継続しなくてもいいという訳ではありません。

筋肉には『マッスルメモリー』といわれる元の筋肉の状態に戻ろうとする性質があります。

痛みがなくなった!と喜ぶのも束の間、そのまま放置しているとほぐされる前の硬い筋肉に戻ろうとします。

そこでマッサージによる刺激を繰り返し痛みのない状態を維持し続けることで、正常な筋肉の状態を記憶させ、痛み・しびれを繰り返さない状態にします。

症状がひどい場合は、マッスルメモリーが頑固なので8~10回程度施術を繰り返す必要があります。

 

懸念される合併症

整体は外部からの指圧による筋肉への刺激なので、副作用は稀で、あったとしても一時的なものです。

副作用としては以下があげられます。

 

・揉み返しによる筋肉痛

・軽度な皮膚刺激

・血液循環の変化による一時的な低血圧や目まい

 

 

まとめ

迷う場合は『通いやすい方を選ぶ』のがベスト!

トリガーポイント注射とトリガー整体の違いについて説明させていただきました。

西洋医学療法の注射治療、東洋医学療法である整体と、治療方法に違いはありますが、

どちらも共通しているのは痛みを取ることがゴールだということです。

 

治療内容を見て自分に合う方に通うのが一番ですが、

それでもどっちに行こうか迷う、、という方には、ズバリ『通いやすいところ』がおススメです!

 

前述の通り、トリガーポイント注射とトリガー整体も1回で症状が改善することが難しいです

だからこそ、お悩みの症状が一日でも早く改善するためにも大事なのは、医師や整体師が提案する来院ペースで通うこと。

 

時間に融通が利く方もいらっしゃれば、働いていて日中に通えない、土・日・祝日に通いたいという方もいると思います。

ぜひとも、まずは自分のライフスタイルに合った通い方ができる場所を探してみましょう!

あなたのライフスタイルに合ったペインクリニックや整体院がきっと見つかります!!

 

当院のトリガーポイントリセット整体Ⓡの詳細はこちら

 

 

 

記事を作成する際に参考にしたサイト https://teitomed.xsrv.jp/

参考:(【公式】帝都メディカルクリニック /「トリガーポイント注射」/2023年6月6日)

 

この記事を書いた人

ハヤシ ヒロカズ林 宏和

<経歴>
2007年4月 平川接骨院 入社
2012年7月 久我の杜平川接骨院 院長
2018年6月 平川接骨院 本院 院長
2019年4月~ 人材部部長

関西で16店舗の平川整体院グループ人材部部長
業界歴15年、全国の学生採用から入社後の技術研修、教育を担当

・柔道整復師 鍼灸師免許取得 
・体表解剖学研究会 修了
・社内体表解剖研修 担当
・ハワイ大学人体解剖研修 修了
・韓国大田大学人体解剖研修 修了

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