鍼に関する知識

2022.04.03

鍼の後の好転反応とは?症状や施術後の過ごし方を紹介

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こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。

 

腰や足などが傷んだ際に、鍼灸施術を受けることがあるかと思います。

しかし、翌日になってみると、施術を受けた部分が悪化したように痛かったり、熱が出て体がだるかったりした経験はありませんか?

 

身体の思わぬ反応に焦る人もいるかと思いますが、それは「好転反応」によるものかもしれません。

 

そこで今回は、鍼灸施術による好転反応の種類や症状を解説します。

鍼施術の後の過ごし方や、好転反応が出た時の対処法も紹介するので、鍼施術を受けた際には参考にしてみてくださいね。

好転反応

 

 

鍼の後の好転反応とは?

そもそも「好転反応」とは、鍼施術や整体での施術を受けた後に、身体のだるさや発熱などの症状が出ることをいいます。

しかし、これは身体が回復に向かっている過程で起こる症状ですので、鍼灸治療の効果が出ている証拠とも言えるでしょう。

 

鍼や整体により施術を受けると、全身の血行が良くなり、今まで滞っていたリンパや酸素が一気に身体を巡ります。

同時に毒素や老廃物も一気に体中を巡るため、「好転反応」として、身体に不調が表れてしまうのです。

 

多くの場合は2〜3日経てば良くなるので、あまり心配しなくても大丈夫です。

 

好転反応が出やすい人の特徴は?

好転反応はすべての人に必ず起こるわけではありません。

状態や体質によって好転反応の有無や長引くかどうかは異なりますが、下記のような人は好転反応が出やすいと言われています。

  • 初めて鍼施術を受ける人
  • 吹き出物に悩んでいる人
  • 湿疹や蕁麻疹ができている人

 

万が一に備え、鍼施術は大切な予定の前には入れないことをおすすめします。

 

 

鍼施術後の好転反応の種類と症状

体温を測る女性

では、鍼による施術後は具体的にどんな好転反応が起こりうるのでしょうか。

好転反応の種類と症状について紹介していきます。

 

①弛緩反応

「弛緩反応」は、急激な倦怠感や疲れ、発熱などを起こす好転反応のことをいいます。

 

鍼や整体による施術を受けると、筋肉がほぐれますよね。

すると、今まで溜まっていた毒素や老廃物が筋肉内に巡回することになり、それらに身体が対応しきれず、不調を起こしてしまいます。

 

②過敏反応

「過敏反応」は、施術された箇所に痛みやかゆみが起こることをいいます。

 

これは、施術した箇所に血液が流れることで、体内の壊れた組織を新しく作り変えようと身体が働きかけることで起こります。

 

痛みやかゆみに加え、発汗、炎症が起きたり、施術箇所だけでなく体全体がかゆいと感じたりしたら、過敏反応が起きたと考えていいでしょう。

 

③排泄反応

施術後に吹き出物や発疹、ニキビができるようになったり、尿の色が変化したり、下痢を起こしてしまった場合は「排泄反応」が考えられます。

 

体内に溜まった毒素や老廃物を、身体の外に排出しようという好転反応です。

 

④回復反応

吐き気や腹痛、女性の場合は悪血などといった症状が出ると、「回復反応」の可能性があります。

弛緩反応と似ている症状として、発熱や体の怠さが起こる場合もあります。

 

今まで血行が悪かった箇所が鍼や整体によって回復することで起こります。

 

 

 

鍼の後の過ごし方と好転反応が出たときの対処法

鍼による施術は他の施術と比べても身体にとって刺激になることが多く、好転反応が起こりやすいと言われています。

回復に向かっているからといって無理をぜず、下記のポイントを意識して過ごしてください。

 

<鍼施術後の過ごし方>

  • 鍼施術の直後は2〜3時間安静にする
  • 身体の調子が良くなるまではいつもより多めに水分を飲む
  • 好転反応が出ている間は激しい運動、長湯、飲酒は避ける

 

また、前述で紹介した好転反応の種類別の対策もぜひ参考にしてください。

 

好転反応の種類

弛緩反応

過敏反応

排泄反応

回復反応

症状

急激な倦怠感、疲れ、発熱

施術箇所や体全体の痛み、かゆみ、炎症、発汗

吹き出物、発疹、ニキビ、尿の色の変化、下痢

吐き気、腹痛、発熱、怠さ、悪血(女性の場合)

対策

・体を横にする

・寝る前にコップ1杯の水を飲む

・体を横にする

・多くの水分を摂る

・体を横にする

・安静にする

 

 

 

鍼施術後の好転反応は回復の証拠!安静にして休もう

鍼や整体を受けた際に起こる「好転反応」。

体の怠さや痛み、発熱などが起こることがありますが、これは鍼施術の効果により、身体が回復している証拠なので心配しすぎる必要はありません。

 

特に鍼の施術を受けた際には起こりやすいとされている好転反応ですが、多くの場合は数日で治まります。

あまり無理をしすぎず、安静に過ごすようにしましょう。

好転反応の種類によっては、水分を多めに摂ることも忘れないでくださいね。

 

鍼施術を受けてみたいけどどこで受けたらいいのか分からないとお悩みの方は、まずはお気軽に大阪府高槻市の平川接骨院にご相談ください!

 

治療はもちろん、生活習慣のアドバイスまで、経験豊富な柔道整復師が総合的にサポートいたします。

 

この記事を書いた人

ハヤシ ヒロカズ林 宏和

<経歴>
2007年4月 平川接骨院 入社
2012年7月 久我の杜平川接骨院 院長
2018年6月 平川接骨院 本院 院長
2019年4月~ 人材部部長

関西で16店舗の平川整体院グループ人材部部長
業界歴15年、全国の学生採用から入社後の技術研修、教育を担当

・柔道整復師 鍼灸師免許取得 
・体表解剖学研究会 修了
・社内体表解剖研修 担当
・ハワイ大学人体解剖研修 修了
・韓国大田大学人体解剖研修 修了

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