こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。
鍼灸は、さまざまな体の不調改善に有効な施術です。
中でもステンレス鍼を使用する鍼治療では、体のツボに鍼を刺して皮膚や筋肉を刺激し、体の機能を調整します。
長年苦しんできた肩こりや腰痛などの不調が、鍼を打って楽になったという人も少なくはありません。
ただし、鍼の施術を受けた後には、体に内出血が起こってしまうことがあります。
内出血が起こると、体に問題はないのか不安になりますよね。
結論から言うと、鍼治療によって内出血が起きても、体に問題はありません。
では、なぜ鍼治療の後に内出血が起こるのでしょうか。
今回は、鍼治療の後に起こることがある内出血の理由と、その予防方法について詳しく解説します。
目次
鍼治療で内出血が起きる場合もある!その理由とは?
鍼治療では、直径0.10mm〜0.30mmほどのステンレス鍼を使用します。
ごく細い鍼であるため、ほとんどの人は体に刺しても痛みを感じません。
しかし、場合によっては、鍼の施術の後に施術した場所が赤紫色になってしまうことがあります。
これは、鍼を刺入したことによって血管が破れ、皮下組織に滲み出てしまったもの。
つまり内出血です。
では、鍼治療で内出血が起こる可能性があるのはなぜなのでしょうか。
その理由をご紹介します。
鍼治療で内出血が起こる理由
鍼治療では、体に細い鍼を刺して治療を行います。
人間の身体には毛細血管が張り巡らされていますが、体に鍼を刺した時にこの毛細血管を傷つけてしまうと、傷ついた血管から血が皮下組織に漏れ出し、内出血となってしまいます。
施術者の技術力に関わらず、基本的に内出血を完全に起こさず鍼治療を行うことはできません。
人間の身体には無数の毛細血管があり、それに全く触れず鍼を刺入することは、ベテランの鍼灸師でも不可能です。
そもそも、鍼が血管の近くに刺さっても、血管は血管壁の弾力によって、自然に鍼を避けます。
そのため、鍼治療の副作用として内出血が起こることはあまりありません。
しかし、何らかの原因によって血管壁の弾力が失われている場合、血管は鍼を避けられず傷ついて、内出血を起こすことがあるのです。
鍼治療の内出血、痛みは?痕は残る?
通常の鍼治療では痛みをほとんど感じません。
しかし、血管には神経が通っているので、鍼で血管が破れた場合はチクッと軽い痛みを感じることがあります。
とはいえ、痛みを全く感じず、施術後に気づいたら内出血を起こしていたというケースもあります。
痛みを感じるかどうかには、個人差があるようです。
また、鍼治療に用いる鍼はごく細いものなので、内出血を起こしたとしても、痕が残ることはほとんどありません。
体質にもよりますが、数週間で内出血による色の変化も消えるでしょう。
ただし、場合によっては、内出血を起こした部分が少し腫れてしまうことも。
血管には動脈と静脈がありますが、動脈の内出血は腫れがすぐに出やすく、静脈の内出血は時間が経ってから腫れが出る傾向にあります。
東洋医学では、内出血は悪いものではない!?
鍼の後に内出血が起こると、不安になる方もいるかもしれませんね。
しかし、内出血は一概に悪いものとは言えません。
実際に東洋医学では、「内出血は悪いものではない」と考えられています。
「内出血は身体の中の悪いものが外に出てきているもので、内出血が治る過程において、身体の中の悪いものも改善していく」というのが、東洋医学における内出血の考え方。
内出血は、身体の悪いものを排出するためのごく自然な反応なのです。
ただし、毎回内出血が起こる場合には注意が必要なことも。
血管壁が弾力を失うなど、血管が不健康な状態になっているかもしれません。
なるべく内出血を起こさないよう工夫をすることはできるので、鍼灸師に相談するようにしてください。
鍼治療で内出血しやすいケースとは?
鍼治療では、内出血しやすい人とそうでない人がいます。
一般的に、以下のような人は鍼治療で内出血が出やすいと考えられています。
●鍼治療で内出血が出やすい人
- 血流が悪い人
- 高齢者
- 喫煙者
- 疲労やストレスが溜まっている人
- ダイエットなどで胃腸の働きが低下している人
- 血管や血流に関係する病気にかかっている人(高血圧、高脂血症、糖尿病など)
- 遺伝・体質(生まれつきあざができやすい、皮膚が薄い、出血しやすいなど)
血管壁に弾力があり、中の血液がスムーズに流れている健康的な血管は、身体に刺さった鍼を自然と避けてくれます。
しかし、何らかの原因で血管壁が弾力を失ったり、中の血液がドロドロになってしまった血管は、鍼を避けることができません。
その結果、鍼治療によって内出血を起こしやすくなってしまいます。
そのため、血流が悪い人や、加齢や喫煙、ストレスなどで血管が弱っている人は、鍼治療による内出血を起こしやすい傾向にあります。
また、血管や血圧に関する病気で、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方も要注意。
血液が固まりにくく、内出血を起こしやすいと言われています。
さらには、内出血の起こりやすさは遺伝や体質にも関係します。
生まれつきあざができやすかったり出血しやすかったりする人は、鍼による内出血が起こりやすいです。
上記に当てはまる人が鍼治療を受ける時には、必ず鍼灸師に内出血について事前に相談するようにしましょう。
鍼治療で内出血した場合の対処法をご紹介!防ぐ方法もある?
鍼治療で内出血した場合の対処法と予防法についても確認しておきましょう。
鍼治療の内出血の対処法
鍼治療で内出血が起きた場合、そのままにしておいてもやがてあざは消えていきます。
痛みや腫れがある場合には、その部分をまずは氷で冷やして、症状を落ち着かせましょう。
症状が落ち着いたら、今度は患部を温めます。
温めることで血行を促進すれば、新陳代謝が高まり、皮下組織に滲み出た血液が早く吸収されると言われています。
湯船に浸かって温めるのも良いですが、内出血を起こしている部分に直接刺激を与えないよう注意してください。
内出血のあざが治るスピードは人によって異なりますが、多くの場合2〜3週間もすれば、あざは消えていきます。
鍼治療の内出血を防ぐには?
鍼治療の内出血を防ぐには、細い鍼を使用してもらうことが効果的です。
人間の毛細血管は無数に張り巡らされていますが、細い鍼を用いることで、血管を傷つけるリスクを下げることは可能です。
内出血が気になる場合は事前に鍼灸師に相談し、なるべく内出血を抑えるよう意識して施術してもらいましょう。
さらに、血管の健康を意識した生活をすることも、鍼治療の内出血予防には有効です。
前述の通り、血管が弱って弾力が失われていると、内出血が起こりやすくなるためです。
喫煙やストレスは、血管を弱らせてしまいます。
生活習慣や食事を見直し、健康な血管を目指すと良いですね。
鍼治療の内出血は自然な反応!ただし血管の健康には気をつけて
鍼治療では、内出血が起こる可能性があります。
これは、身体の中の毛細血管に鍼が触れることで血管が破れ、皮下組織に血液が滲み出て起こるもの。
鍼の後に内出血が起こっても、通常は2〜3週間程度であざは消えるため、大きな問題はありません。
東洋医学では、悪いものを排出しているとして、内出血を体の自然な反応だと捉えています。
気になる場合は、「冷やす」「温める」を適切に行い、様子を見るようにしてください。
ただし、内出血は血管が弱っている人に起きやすく、場合によっては注意が必要です。
内出血を防ぐためには、なるべく細い鍼で施術してもらうとともに、血管に負担のかかる生活習慣を見直すようにしましょう。
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