症状に関する知識

2022.03.20

足底腱膜炎とは?症状や原因、治療法まで詳しく解説!

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こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。

 

「歩き出すときにかかとが痛い」「長時間歩くと足の裏が痛くなる」といった悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。

このような症状は、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)によって引き起こされている可能性があります。

 

足底腱膜炎は、足底腱膜の炎症によって足の裏やかかと付近に痛みが出る病気。

適切な治療や対策を行わず放置してしまうと、痛みが悪化してしまう恐れがあります。

 

そこで今回は、足底腱膜炎について、どんな病気なのか、またその症状や原因、治療方法について詳しく解説していきます。

足裏

 

 

足底腱膜炎とはどんな病気?

まずは、足底腱膜炎がどのような病気なのかご説明します。

 

足底腱膜とは

足底腱膜とは、かかとから足の各指の付け根にまで広がる、足底にある腱膜のこと。

強靭で柔軟性のある足底腱膜は、人が立ったり歩いたり着地したりする際に足底にかかる衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。

また、土踏まずのアーチ構造を支えているのも、この足底腱膜です。

 

さらに、足底腱膜は、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱と連動することで、人の歩く・走るという動作を可能にしています。

ふくらはぎの筋肉が収縮しアキレス腱が引き上げられると、それが足底腱膜に伝わり、足底腱膜がしなることで、歩く・走るという動作の中の「踏み返し」が可能になっているのです。

 

足底腱膜炎とは

足底腱膜炎とは、足底腱膜が炎症や小さな断裂を起こした状態を指します。

足底腱膜に過剰な負荷がかかることで発症し、かかとの下をはじめとした足底腱膜に痛みが出ます。

 

足底腱膜炎は足底腱膜症とも呼ばれ、以下のような人が発症しやすいと言われています。

 

◆足底腱膜炎を発症しやすい人の例

  • 長時間スポーツをする人
  • ハイヒールをよく履く人、靴が合ってない人
  • 硬い地面の上で過ごすことが多い人 
  • 座って過ごすことが多い人
  • 土踏まずのアーチが高い、または低い人 
  • 肥満の人 等

 

長時間のスポーツをする人やハイヒールを履くことが多い人、硬い地面上で作業することが多い人、体重が重い人等は、足底腱膜症を発症しやすい傾向にあります。

 

また、座って過ごすことが多い人は、いきなり激しい運動をしたりサポート力の小さい靴を履いたりすることで発症する恐れがあります。

さらに、土踏まずのアーチが高かったり低かったりする方も要注意。足底腱膜に不均衡な負荷がかかり、足底腱膜炎を発症してしまうことがあります。

 

足底腱膜炎の原因については、次章で詳しく解説していきます。

 

 

足底腱膜炎の症状と原因をチェック

次に、足底腱膜炎の症状と原因を見ていきましょう。自身に当てはまる症状がないかどうかもチェックしてみてくださいね。

 

足底腱膜炎の症状

足底腱膜炎は、下記のような症状を引き起こします。

 

◆足底腱膜炎の症状例

  • 足底腱膜に沿った部分が痛む(痛みがよく見られる部位は、かかとの骨の下や土踏まず、指の付け根部分)
  • 歩いたり走ったりする動作が難しくなる
  • 歩きはじめや起床時の踏み出しにおいて足底が痛む
  • 階段昇降やつま先立ちで足底が痛む
  • 長時間の歩行や運動で痛みが強くなる
  • 足の裏を押すと痛い
  • 夕方になると痛みが強くなる
  • 一時的な痛みと回復を繰り返す
  • 足底に焼けるような、刺すような痛みを感じる 等

 

また、足底腱膜炎では、かかとの骨にトゲのような突起が発生することもあります。

 

この突起は踵骨棘(しょうこつきょく)と呼ばれ、足底腱膜への過度なストレスが続くことで生じ、痛みを悪化させる可能性があります。

 

足底腱膜炎が起こるメカニズム

足底腱膜炎は、「圧迫」と「牽引(けんいん)」によって引き起こされます。

  1. 圧迫・・・足裏にかかる荷重や衝撃
  2. 牽引・・・踏み出し時の引っ張られる力

 

圧迫と牽引は、どちらも足底腱膜にかかる負荷。

足を酷使し、これらの負荷が繰り返されることで足底腱膜には大きな負荷がかかり、やがて損傷や炎症(足底腱膜炎)が引き起こされます。

 

考えられる具体的な原因

前述の通り、足底腱膜炎は足底腱膜に圧迫や牽引などの過剰な負荷がかかることで発症します。

 

では、具体的にはどのような行動が足底腱膜炎の発症原因となるのでしょうか。

ここでは、足底腱膜炎を引き起こすと考えられる具体的な原因を見ていきましょう。

 

◆足底腱膜炎の原因例

  • スポーツ(陸上競技や球技等)やダンス
  • 長時間の歩行
  • 不安定な靴(足に合っていない、クッション性がない、ハイヒール、踵が固定されない等)
  • 土踏まずのアーチの崩れ
  • 硬い地面上での運動や仕事
  • ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の硬化
  • 加齢
  • 肥満、体重増加
  • 疲労の蓄積
  • 関節炎、関節リウマチ 等

 

上記のような行動や条件下での着地や踏み返しの動作は、足底腱膜症に大きな負担をかけます。

また、加齢や疲労の蓄積により、足底腱膜症と連動して動くふくらはぎの筋肉やアキレス腱が硬くなっていることで、踏み返し動作における柔軟性が低下することも原因のひとつ。

 

その結果、足底腱膜にかかる負担が増大し、足底腱膜に断裂や炎症が生じることがあります。

 

 

足底腱膜炎を治療する方法と予防策も解説

足底腱膜炎を悪化させないためには、足底腱膜に負担をかけている原因を取り除き、適切な治療や予防を行うことが大切です。

ここからは、足底腱膜症の治療方法と予防策についてご説明します。

 

足底腱膜炎の治療方法

足底腱膜炎の治療は、保存療法がメインになります。保存療法の種類としては、下記のような「理学療法」や「薬物療法」、「装具療法」等が挙げられます。

  1. 理学療法:ストレッチ、筋トレ、体の動かし方の改善等
  2. 薬物療法:鎮痛剤や湿布の処方等
  3. 装具療法:インソールやテーピング、ギプスの使用等

 

また、痛みが強く上記の方法で改善が見られない場合には、ステロイド注射で一時的に痛みを和らげたり、手術によって踵骨棘(しょうこつきょく)を取り除いたりすることもあります。

 

足底腱膜炎の予防方法

足底腱膜炎を予防するには、日常的な足の負担を見直す必要があります。

具体的な予防方法を挙げてみましょう。

 

◆足底腱膜炎の予防方法

  • スポーツや歩行量を調整する
  • サポート性が高く、足に合った靴を履く
  • クッション性の高い靴を履く
  • ストレッチや筋トレで足の柔軟性と筋力アップ
  • テーピングで土踏まずのアーチを調整する
  • 肥満に気をつける 等

 

足底腱膜炎を予防するには、とにかく足底腱膜への過度な負担を減らすことが大切。

一度、日常的な動作や習慣を見直してみてください。

 

平川接骨院での足底腱膜症施術法

ご紹介したように、ふくらはぎの筋肉と足底腱膜は連動して動きます。

ふくらはぎの筋肉が硬くなっていると、柔軟性低下によって動作時の足底腱膜にかかる負荷は大きくなり、足底腱膜炎発症の原因になります。

 

平川接骨院では、足底腱膜炎の原因となり得るふくらはぎの筋肉硬化を改善する施術を行います。

具体的には、筋肉硬化に繋がるふくらはぎの筋肉深部のトリガーポイント(痛みを出している部分)を突き止め、血流改善するための手技治療や鍼治療、ハイボルト治療を行っていきます。

 

もちろん、痛みの緩和のための施術や日常動作のアドバイスも実施。

原因の除去と症状の緩和だけでなく、予防策のアドバイスも行い、トータルで患者様をサポートすることで、足底腱膜炎のスピーディーな改善を目指します。

 

 

足底腱膜炎には足への負担見直しが必要!接骨院での施術も

足底腱膜炎とは、歩いたり走ったりする動作を支える足底腱膜に小さな断裂や炎症が起きる症状のことです。

 

足の裏の痛みが主な症状で、状態によっては歩行や動作が困難になる可能性もあります。

 

足底腱膜炎は、足底腱膜への過度な負荷によって引き起こされる病気です。

具体的には、長時間のスポーツや合わない靴の使用、肥満などが原因として挙げられます。

 

足底腱膜炎の治療方法は、ストレッチや筋トレ、投薬等による保存療法が主流ですが、平川接骨院では足底腱膜炎の根本原因となり得る筋肉へのアプローチで症状改善を目指します。

 

足の裏の痛みにお悩みの方は、足底腱膜炎を疑い、大阪府高槻市の平川接骨院へ一度ご相談ください!

国家資格を持つ施術者が、症状を改善するための施術はもちろん、日常生活におけるアドバイスまで、総合的にサポートさせていただきます。

電話、メール、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができますので、辛い痛みがとれないと悩みを抱えている方、「トリガーポイントリセット整体」を受けてみたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください!

 

この記事を書いた人

ハヤシ ヒロカズ林 宏和

<経歴>
2007年4月 平川接骨院 入社
2012年7月 久我の杜平川接骨院 院長
2018年6月 平川接骨院 本院 院長
2019年4月~ 人材部部長

関西で16店舗の平川整体院グループ人材部部長
業界歴15年、全国の学生採用から入社後の技術研修、教育を担当

・柔道整復師 鍼灸師免許取得 
・体表解剖学研究会 修了
・社内体表解剖研修 担当
・ハワイ大学人体解剖研修 修了
・韓国大田大学人体解剖研修 修了

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