こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。
中高年を中心に、多くの人が悩む足のしびれや腰痛。
これらの症状は、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)によるものである可能性があります。
脊柱管狭窄症は、決して珍しい病気ではありません。
日本には、およそ580万人の脊柱管狭窄症患者がいるとも言われています。
脊柱管狭窄症を予防したり早期治療で症状を改善したりするためには、まず病気についてよく知っておくことが大切です。
そこで今回は、脊柱管狭窄症について、症状や原因、治療方法等、詳しく解説していきます。
目次
脊柱管狭窄症とはどんな病気?
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を発症すると、下肢や腰部を中心に痛みやしびれなどの不調が起こります。
まずは、脊柱管狭窄症はどんな病気なのか、詳しく見ていきましょう。
脊柱管とは
人間の背骨は、椎骨(ついこつ)という小さな骨とその間でクッションのような役割を果たす椎間板(ついかんばん)とが、積み木のように長く積み重なってできています。
そして、椎骨の中心あたりには椎孔(ついこう)という穴が空いていて、この穴の中に1本の管が通っています。
この管が、脊柱管です。
脊柱管の中には、脳から続く脊髄神経や馬尾神経(腰から下)が通っています。
これらの神経は、人が動いたり何かを感じたりするための重要な中枢神経。
つまり脊柱管は、人間の運動や感覚を司る重要な神経を通す、背骨の中のトンネルのようなものなのです。
脊柱管狭窄症とは
脊柱管は、椎骨や椎間板、黄色靭帯等に囲まれていますが、これらの組織は、加齢や負荷によって変形したり変成したりすることがあります。
変形・変性した椎骨や椎間板、黄色靭帯は、椎骨を通る脊柱管を圧迫し、やがて脊柱管は狭くなってしまいます。
すると当然、中の神経も圧迫されることに。
人間の運動や感覚を司る神経は、圧迫されると血流低下を引き起こし、正常に働かなくなります。
結果、しびれや痛みなどの不調が体に現れるのです。
脊柱管狭窄症は中高年に多く、日本では高齢者の10人に1人は罹患していると言われています。
また、「手がしびれる」「足が痛む」など、長い脊柱管のどの部分が狭くなっているかによって、症状が出る部位が異なるのも特徴的です。
特に多い部位は首と腰で、首の場合は「頚部(けいぶ)脊柱管狭窄症」、腰の場合は「腰部(ようぶ)脊柱管狭窄症」と呼ばれることもあります。
脊柱管狭窄症の症状とは?原因も詳しく解説!
次に、脊柱管狭窄症の症状と原因について解説していきます。
思い当たる症状がある方は、脊柱管狭窄症を疑い、治療を検討しましょう。
脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の主な症状は、運動障害や手足の痛み、しびれ等です。具体的な症状を見ていきましょう。
◆脊柱管狭窄症が疑われる症状
- 手足のしびれ(字がうまく書けない、お箸が使いにくい、ボタンを留めにくい等)
- 足のもつれ、力が入らない(うまく歩けない、ふらつく、階段の昇り降りが難しい、転びやすい等)
- お尻周りのしびれ、ほてり
- 腰痛(あまり強くはないことが多い)
- 長い距離を歩けない(自転車なら楽に乗れる)
- 背中を丸めて横向きにならないと眠れない
- 排尿・排便障害(便秘、頻尿、尿漏れ、残便感等)
- 背筋を伸ばして立ったり歩いたりするとしびれや痛みが出る
- 前屈みになって休むとしびれや痛みが和らぐ
- 朝および寒い時期にしびれや痛みが出やすい
脊柱管狭窄症では、背筋を伸ばすことで脊柱管が狭くなって神経が圧迫されやすくなります。
そのため、立ったり歩いたりする時に、しびれや痛み等の症状が現れます。
また、この症状は、前かがみになってしばらく休むことで治まるのも特徴。
このように、少し歩くとしびれや痛みが出て、休むとまた歩けるようになることを「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。
頚椎脊柱管狭窄症の場合は手足をはじめとした全身に、腰椎脊柱管狭窄症の場合は腰から下に症状が出るのが一般的ですが、脊柱管に狭窄があったとしても、全ての人に症状が出るわけではありません。
しびれや痛みがなく、普段通りに過ごせる方もいます。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症は、椎骨や椎間板、黄色靭帯等の脊柱管を取り巻く組織が、変形したり厚くなったりして脊柱管が圧迫されると引き起こされます。
具体的な原因を挙げてみましょう。
◆考えられる脊柱管狭窄症の原因
- 加齢
- 脊椎に負担がかかる仕事
- 肥満
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)による圧迫骨折、側弯症による骨の変形など病気の影響
脊柱管狭窄症の基本的な原因は、加齢による脊椎の老化です。
年をとると、椎骨の変形や椎間板の膨張等が起きやすくなります。
また、普段から腰をはじめとした脊椎に負担のかかる作業をしていたり、肥満で体重が重かったりすることも、脊柱管狭窄症の原因になり得ます。
さらに、糖尿病やストレス、喫煙などの生活習慣も、発症に関係していると考えられています。
脊柱管狭窄症はどう治療する?予防策もチェック
脊柱管狭窄症は、何もせず放置していると、症状が進行してしまう恐れがあります。
適切な治療や予防で、症状の進行を抑えることが大切です。
脊柱管狭窄症の治療方法
脊柱管狭窄症の治療としては、まずは保存的療法を受けるのが一般的。
具体的には、下記のような治療方法がとられます。
◆脊柱管狭窄症の保存的療法
- リハビリテーション
- ストレッチ
- コルセット等の装具
- 投薬(神経の血行を良くする)
- 神経ブロック注射
排尿・排便障害があるなど、症状がひどい場合には、手術が必要だと診断されることもあります。
手術には、脊柱管を圧迫している椎骨や椎間板を切除することで神経の圧迫を改善する「除圧術」と、その後ボルト等で背骨を固定する「固定術」の2種があります。
平川接骨院での治療方法
平川接骨院では、脊柱管狭窄症の症状は筋肉に起因すると考えています。
日常生活でかかる負担によって疲労した筋肉が血行不良を起こし、やがて硬化、酸欠、低栄養になることで、手足や腰にしびれ・痛みが起こることがあるためです。
具体的には、筋肉のトリガーポイント(血行不良により痛みを生み出している筋肉の部分)を突き止め、その筋肉に手技治療や鍼治療を用いてアプローチするのが平川接骨院の治療方法です。
長年の治療経験を活かし、脊柱管狭窄症の症状と見られるしびれや痛みの改善を目指します。
脊柱管狭窄症の予防策
脊柱管狭窄症を予防するには、背骨に過度な負担をかけないよう意識することが必要です。
具体的な予防策を確認しておきましょう。
◆脊柱管狭窄症の具体的な予防策
- 正しい姿勢を保つ(長時間のデスクワークは猫背になりやすいので注意)
- 肥満に気をつける
- 重い荷物を持ち上げる時には、膝を曲げて腰を落とす
- 高い所の物を取る時は踏み台を使う
- 適度な運動をする(無理はしない)
- 禁煙する
- 歩く時には杖やシルバーカーを使う(症状が出ている場合)
- 無理に歩かず自転車を使う(症状が出ている場合) 等
猫背や反り腰は腰部脊椎に大きな負担がかかるため、日頃からまっすぐ正しい姿勢を取るようにしましょう。
また、しびれや痛みが出ている場合には無理をせず、杖や自転車を活用してください。
足腰の痛み・しびれは脊柱管狭窄症を疑って!接骨院での施術も要検討
脊柱管狭窄症は、脊椎にある脊柱管が、変形した周りの組織に圧迫されて狭くなることによって起こる病気です。
脊柱管が狭くなると、脊柱管内の神経も圧迫され血行不良を起こして、痛みやしびれ、運動障害等の体の不調が起こります。
脊柱管狭窄症の主な原因は加齢ですが、日常生活の中での背骨の過度な負荷やその他の病気が原因となっているケースも。
大阪府高槻市の平川接骨院では、脊柱管狭窄症に見られるしびれや痛み等の症状は筋肉に起因していると考え、筋肉にアプローチする施術を行います。
国家資格を持つ施術者が、症状を改善するための施術はもちろん、日常生活におけるアドバイスまで、総合的にサポートさせていただきます。
電話、メール、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができますので、辛い痛みがとれないと悩みを抱えている方、「トリガーポイントリセット整体」を受けてみたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください!