こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。
多くの50代の方が抱える「膝の痛み」。
膝は、立ち上がったり歩いたりといった人間の基本的な動作において、重要な働きを担っています。
膝が痛むことで生活に不便を感じている方は、決して少なくはありません。
では、この膝の痛みの原因は何なのでしょうか。
どのように治療・対策を行えば良いのでしょうか。
そこで今回は、多くの50代の方が抱える「膝の痛み」について、その原因や治療・対策を解説していきます。
目次
50代から膝が痛い?どんな症状が起こる?
50代からの膝の痛み。
まずは具体的な症状からチェックしていきましょう。
- 膝が痛い(立ち上がりや歩き始めだけ痛む場合も)
- 膝が重い
- 膝に違和感がある
- 膝がぐらつく
- 膝がこわばって思うように動かない
- 膝がきしむ
- 膝周りが腫れたり熱を持ったりしている
- 膝の形が変わった
このような症状がある方は「変形性膝関節症」の可能性があります。
変形性膝関節症の代表的な症状は、膝の痛みや違和感、可動域制限です。
また、ひどい場合には膝に水が溜まって腫れたり、膝関節が変形したりして、歩いたり座ったりすることができなくなることもあります。
変形性膝関節症については「変形性膝関節症とは?その症状や原因、改善・治療方法を学ぼう!」でも詳しくご紹介しています。
50代の膝が痛い原因は?治し方とは?
膝の重さや痛みを感じている50代の方は多数。
では、その原因は何なのでしょうか。
また、どうやって症状を改善していけば良いのでしょうか。
ここからは、50代の膝の痛みの原因とその治し方について説明していきます。
50代の膝の痛みは変形性膝関節症の可能性が高い
50代で膝の痛みに悩む人は多いですが、そのほとんどは先ほども触れた「変形性膝関節症」が原因です。
変形性膝関節症とは
膝関節内でクッションの役割を果たす軟骨がすり減り、骨と骨が直接当たってしまうことにより、膝関節に変形や炎症が起きる病気のことです。
変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みや違和感、可動域制限などがあります。
初期の場合は膝の重さや歩き始めの痛みなどが見られますが、痛みを放置すると症状は進行し、歩行困難になったり膝に水が溜まったりすることもあるため注意が必要です。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症は、さまざまな原因で引き起こされます。
変形性膝関節症を引き起こすと考えられている原因をチェックしていきましょう。
①加齢
変形性膝関節症の代表的な原因が加齢です。
膝軟骨は年齢を重ねるごとにどうしても弾力を失い、すり減っていってしまいます。
骨と骨の間のクッションとなる軟骨が摩耗し、膝関節がスムーズに動かなくなることで、炎症が起こって膝に痛みが出てしまうのですね。
そのため、変形性膝関節症は40代、50代以降の中高年の方に特に多く見られます。
②筋肉の衰え
筋肉の衰えも、変形性膝関節症の原因になります。
衰えた筋肉では、体を支えたり膝関節の動きをサポートしたりすることが十分にできません。
すると、膝関節に大きな負担がかかってしまい、膝に痛みが出て、変形性膝関節症を発症してしまう恐れがあります。
③肥満
肥満で体重が重くなると、立ち上がったり歩いたりする時に、膝には大きな負担がかかります。
変形性膝関節症は、自分の体の重みによる膝の負担で発症することも。
中高年で肥満になる人は多いですが、膝の健康を保つには、健康的な食生活と適度な運動を習慣づけ、肥満にならないよう注意しなければなりません。
④O脚・X脚
O脚・X脚も、変形性膝関節症の原因となります。
脚がまっすぐな状態と違い、膝関節の一部分だけに大きな負担がかかりやすくなってしまうためです。
膝のトラブルを予防するなら、早いうちからO脚やX脚の矯正も検討しましょう。
⑤外傷や病気の後遺症
過去の骨折や靭帯の損傷、半月板の損傷などの外傷や、関節炎などの感染症も、変形性膝関節症を引き起こす原因です。
外傷や病気自体が治った後でも、外傷や病気により膝の関節は傷ついているので、後遺症として変形性膝関節症を発症しやすくなります。
⑥ホルモンバランス
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、軟骨や筋肉の健康維持に欠かせない物質です。
閉経後の女性の体では、エストロゲンの分泌が極端に少なくなります。
これにより、膝関節の動きを支える軟骨や筋肉が弱り、膝にかかる負担が増えた結果、変形性膝関節症を発症している可能性があります。
⑦日本の生活習慣
正座や和式トイレなど、日本には膝関節に負担がかかる生活習慣が多くあります。
このような生活習慣も、変形性膝関節症の発症原因のひとつと考えられます。
⑧遺伝が影響することも
変形性膝関節症の発症原因には、遺伝的要素も関係していると言われています。
日本人の骨の形状は変形性膝関節症を起こしやすい形をしていて、アメリカ人と比較しても罹患率(りかんりつ)が高いことがわかっています。
膝の痛みの治し方
辛い痛みが出る変形性膝関節症。
痛みを放置すると、症状が進行し、歩行困難になるリスクもあります。
では、この痛みはどのように治せば良いのでしょうか。
すり減った膝関節の軟骨が自然に元に戻ることはありませんが、医療機関では以下のような方法で症状の緩和を目指します。
- 投薬
- リハビリ(運動療法)
- 手術
- 再生医療
それぞれ詳しく見ていきましょう。
投薬
痛み止めの内服薬や外用薬を投薬することにより、痛みを緩和します。
また、膝関節の動きを滑らかにし、痛みを緩和するために、膝関節内にヒアルロン酸の注射を打つこともあります。
リハビリ(運動療法)
膝関節の動きをサポートする膝周りの筋肉を強化したり、膝関節の可動域を広げたりするため、自重や運動器を使ったリハビリを行います。
手術
症状がひどく、上記の方法で改善が認められない場合には、手術を行うこともあります。
軟骨や半月板のかけらを除去する内視鏡手術や、変形した骨を切る手術、関節内に人工関節を入れる手術など、膝関節の状態によって手術方法は異なります。
再生医療
近年注目されているのが、ヒトの幹細胞を用いた再生医療。
自身の血液や脂肪を利用した再生医療により膝軟骨を再生し、変形性膝関節症の症状を改善する方法です。
すり減った軟骨が自然に元に戻ることはないため、以前はひどくなった変形性膝関節症の治療の選択肢は手術だけでした。
しかし再生医療では、変形性膝関節症の根本原因である軟骨のすり減りを、切らずに改善することが可能に。
手術よりも負担の少ない変形性膝関節症の治療法として期待されています。
膝が痛い50代におすすめの対策とは?
日常的に行える、50代の膝の痛みに効果的な対策を3つご紹介します。
①膝に負担をかけない生活
膝に負担がかかる動作は、変形性膝関節症の症状を悪化させてしまいます。
変形性膝関節症の進行を抑えるには、膝に負担をかけないことが大切。
例えば、階段の昇り降りでは手すりを使う、トイレやベッドなどは洋式のものを利用する、激しいスポーツは避けるなど、ちょっとした工夫で膝の負担を軽減できます。
また、肥満気味の方は、食生活の改善と適度な運動を取り入れることも検討してください。
②膝を動かす軽い運動を行う
膝関節は、動かさないと硬くなってしまいます。
また、全く運動をしないと膝周りの筋肉が弱り、膝への負担が増えてしまう恐れも。
このようなことを避けるためにも、膝を痛めない程度の軽い運動は、習慣づけるようにしてください。
おすすめは、軽い屈伸運動や膝周りのストレッチ。
歩くことで全身運動になるウォーキングや自転車も、膝に大きな負担をかけない運動として効果的です。
③整骨院(接骨院)へ行く
膝の痛みを感じたら、整骨院や接骨院で施術を受けるのも選択肢のひとつ。
整骨院や接骨院では、国家資格を持った柔道整復師の施術を受けられます。
血流不足で硬くなった筋肉の血行を促進する施術を受けることで、辛い膝の痛みやこわばりの改善が期待できます。
50代に多い変形性膝関節症、治療や日常的な対策で改善を目指そう
50代の膝の痛みや違和感は「変形性膝関節症」の症状である可能性があります。
変形性膝関節症は膝軟骨のすり減りによって起こる膝関節の病気で、その原因は加齢や肥満、筋力低下などさまざま。
痛みを取るための治療としては、投薬やリハビリ、手術、再生医療などの選択肢があります。
変形性膝関節症が自然に治ることはありませんが、日常的な対策で症状の進行を抑制することは可能です。
日頃から膝に負担のかかる行動を避け、軽い運動を習慣づけましょう。
また、変形性膝関節症の症状は、接骨院の施術で緩和を目指すこともできます。
大阪府高槻市の平川接骨院では、トリガーポイントリセット整体で頑固な痛みを根本改善します。
施術者全員が国家資格を保有しているので、安心して施術を受けていただけますよ。
電話、メール、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができますので、辛い痛みがとれないと悩みを抱えている方、「トリガーポイントリセット整体」を受けてみたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください!