症状に関する知識

2022.01.20

ぎっくり腰とは?その症状や原因、改善・治療方法をチェック!

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こんにちは!大阪府高槻市「平川接骨院」柔道整復師の林です。

 

腰に急激な痛みが生じ、動けなくなってしまう「ぎっくり腰」。

強烈な腰の痛みに突然襲われ、辛い思いをしたことのある方もいらっしゃるでしょう。

 

ぎっくり腰がなぜ起こるのか、ぎっくり腰になった時にどのように対処すれば良いか、知っておくと安心ですよね。

そこで今回は、ぎっくり腰の症状や原因、改善・治療方法について詳しく解説します。

ぎっくり腰

 

 

ぎっくり腰とは?症状や原因もチェック

ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」。

その名前が示す通り、腰に急激な痛みが起こるのが特徴で、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。

 

ぎっくり腰の詳しい症状や原因は、次の通りです。

 

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の主な症状は、腰の強い痛み。

次のような場面で発生することが多いと言われています。

 

  • 重い荷物を持ち上げた時に痛みが発生した
  • 腰をかがめる動作をしただけで腰に激痛が走った
  • 咳・くしゃみをした瞬間に腰が痛くなった

 

このような何気ない動作で発症し、体を動かす時(起き上がりや歩行など)や立ったり座ったりしているだけでも、腰にひどい痛みを感じるのが特徴です。

 

ひどい時には、全く身動きが取れず息をするのもつらいということもあります。

 

ぎっくり腰の原因

何気ない動作でも発生してしまうことのあるぎっくり腰の原因には、次のようなものがあります。

 

筋肉や靭帯への負担

ぎっくり腰の主な原因は、筋肉にかかる過度な負担です。

 

人間の筋肉は、歩く時・立っている時・座っている時など、いかなる時も体を支えるために働いています。

 

特に腰まわりの筋肉は、姿勢をキープしたり上半身の重みを支えたりするために、大きな負担がかかっている部分。

筋肉に負担がかかり続けると、血行不良となり疲労物質である乳酸が蓄積されます。

 

乳酸が蓄積されていくと筋肉が硬く緊張した状態となり、何気ない動作でもけいれんが起こり強い痛みを生じるのです。

 

腰の筋肉に過度な負担を与える原因には、重いものの運搬を繰り返すような仕事や、立ちっぱなし・座りっぱなしの作業、片方の足だけに重心が偏るような悪い姿勢などが挙げられます。

中高年のぎっくり腰は加齢や運動不足で腹筋・背筋など腰まわりの筋肉が弱くなっていることも原因です。

 

また、腰椎を支える靭帯の損傷もぎっくり腰の原因の一つ。

靭帯に急激な負担がかかり断裂することで痛みが生じるので「腰の捻挫」とも言われます。

 

腰椎の異常

筋肉や靭帯への負担だけでなく、腰椎に起きている異常がぎっくり腰の原因となる場合も。

 

例えば、腰椎の骨同士を支える椎間板、椎骨の関節やその周りの関節包が損傷すると、神経が圧迫されて痛みを引き起こすことがあります。

 

中腰姿勢は特にリスクが大きく、体重の1.5倍という負荷を腰にかけると言われています。

その状態で腰を捻る・重い物を急に持ち上げるなどの動作で、筋肉に急激な力をかけることで腰椎が損傷し、発症するケースが多いです。

 

他には、筋力の低下による腰椎の歪みなどもぎっくり腰の原因であるといわれています。

 

 

ぎっくり腰になった時の対応策や治療の目安・治療法とは

ぎっくり腰

ぎっくり腰を早く改善させるためには適切な対応が必要となります。

誤った対応をしてしまうと、かえって悪化させることもあるんです。

 

ご紹介する対応策で、もしもの場合にも適切に対処できるようにしましょう。

 

ぎっくり腰になった時の対処法

ぎっくり腰を発症した時の対処法は、次の通りです。

 

発症直後は温めない

慢性的な腰痛の場合には温めることで痛みが和らぐことがありますが、ぎっくり腰発症直後の場合は逆効果です。

 

ぎっくり腰が発症した直後は、腰まわりの筋肉や靭帯の炎症が起こり、そこを修復しようとする反応で熱感が生じます。

熱を持ったところを温めると炎症を助長してしまい、かえって痛みを増強させてしまう恐れがあるのです。

 

熱があるうちは、湯船に浸かるのは避けましょう。

 

ぎっくり腰の発症直後は、氷水を入れたビニール袋や氷のうで冷やし、ぬるくなったら交換してください。

冷たすぎるようであれば、薄手のタオルで包むとよいでしょう。

 

ぎっくり腰の発症後、48時間は炎症物質が出ているといわれています。

48時間を目安にしっかり冷やすと、次第に炎症が落ち着き痛みも和らいでいきます。

 

腰に負担がかからない姿勢をとる

ぎっくり腰が発症した直後は、仰向けで足を伸ばして寝るのは避けましょう。

筋肉や骨格の構造上、仰向けで足を伸ばす姿勢は腰に力が集中し、痛みを増強させてしまうからです。

 

腰に余計な負担をかけないためには、膝の下に丸めた毛布やクッションをおき、膝の角度を90度に曲げた状態にするのがおすすめです。

 

もしくは、左右どちらかの痛い方を上にして横を向き、抱き枕を抱いて寝るのもよいでしょう。

 

長期間の安静を避ける

ぎっくり腰の発症直後は強烈な痛みに襲われるため、無理に動かず楽な姿勢で安静にしてください。

 

ただし、いつまでも安静にしておくことは避けた方がよいです。

4日以上安静にしていると筋力が低下するので、かえって症状が悪化したり長引いたりすることがあります。

2〜3日安静にして痛みが和らいできたら、無理のない範囲で動くようにしましょう。

 

それでも痛みがあまりにもつらいという場合は、鎮痛薬(痛み止め)を使うと動くのが楽になります。

また、コルセットをつけると筋肉の代わりに腰椎を支えてくれるので、動く時の痛みを軽減するのに効果的です。

 

時間をおいてからマッサージをする

筋肉の過度な緊張がぎっくり腰である場合、マッサージも痛みを和らげる有効な手段となります。

マッサージをすることで筋肉の緊張がほぐれ、血流を改善させる効果が得られるからです。

 

ただし、マッサージをした翌日に揉み返し(マッサージの後、余計に痛みが強くなること)が起こる場合は、筋肉を繊維レベルで損傷させている可能性があるので要注意です。

 

また、炎症が続いている時期のマッサージは、血流が促進されることでかえって症状を悪化させる恐れがあります。

マッサージを行うのは炎症が落ち着いてくる48時間以降とし、軽めから行うよう心がけましょう。

 

治療を受ける目安は?

ぎっくり腰は適切な対処ができれば自然に改善することもありますが、痛みが長引く場合や発症を繰り返す場合は治療を受けることをおすすめします。

 

ぎっくり腰の治療は、病院や接骨院・鍼灸院などで受けることが可能です。

どこで治療を受けた方がよいか、判断の基準をご紹介します。

 

病院を受診した方が良い場合

腰の痛み以外に次のような症状があれば、早めに病院を受診した方がよいでしょう。

 

  • 2〜3日の安静でも痛みが少しも改善しない
  • 足の痛みやしびれがある
  • 足の感覚が麻痺している、力が入らない
  • 尿がなかなか出ない(排尿障害)

 

このような症状を伴う場合、椎間板ヘルニアや脊椎すべり症、腫瘍などの病気が隠れている場合があります。

また、高齢で骨粗鬆症がある場合には腰椎圧迫骨折が起こっている可能性も。

上記に当てはまる場合は、放置せず早めに病院を受診してください。

 

接骨院や鍼灸院で対応可能な場合

症状が腰の痛みだけである場合は、筋肉や靭帯に原因があるので接骨院や鍼灸院でも対応できます。

 

筋肉や靭帯がぎっくり腰の原因である場合、病院で行うレントゲンなどの画像診断では原因を特定することが困難です。

そのため、痛みへの対処として鎮痛薬や湿布を処方するだけとなってしまうことも多々あります。

 

一方、接骨院や鍼灸院では問診や触診で痛みの原因となっている部分を特定して、そこに対し指圧や鍼などを行い、痛みを根本的に解決することを目標に施術が行われます。

 

平川接骨院での治療法

平川接骨院では、トリガーポイント(血流不足によって生じた筋肉のしこり)に着目した治療を提供しています。

 

まず、事前の問診・触診・検査でぎっくり腰の原因となっているトリガーポイントを特定。

その後、血流を改善させながら痛みを取り除いていきます。

 

当院の治療法には、指圧を中心とした「トリガーポイントリセット整体」や、指では届かない深い位置にあるトリガーポイントを対象とした「トリガーポイント鍼治療」「ハイボルト治療とは?その方法や効果を詳しく解説!(高電圧の電気刺激を利用した治療法)」があります。

どの治療法も痛みの原因にピンポイントでアプローチできるので、高い治療効果を得ることが可能です。

 

どのスタッフも現場に立つ前に多くの研修を受けているので、安心して治療を受けることができますよ!

 

 

ぎっくり腰を予防する方法も解説!

ウォーキング

ふとしたことで強い痛みに襲われるぎっくり腰ですが、予防することも可能です。

どのような予防方法があるのかをご紹介します。

 

腰に負担がかかる姿勢を避ける

長時間同じ姿勢でいることや、前かがみのような腰の負担が大きい姿勢を繰り返すことが、ぎっくり腰を引き起こす原因となります。

 

仕事などで長時間同じ姿勢でいなければならない場合は、こまめに伸びをしたり姿勢を整えて腰の負担を軽減させるようにしましょう、

 

また、椅子に座る時に背もたれに大きく寄りかかっていると、骨盤が後ろへ傾き腰の筋肉が引っ張られてしまいます。

椅子に深く座り、背中が背もたれに軽く触れる程度にすると、腰の筋肉が引っぱられないので負担がほとんどありません。

 

床のものを持ち上げる時は前かがみの姿勢を避け、膝を曲げて腰を落とすようにすると腰への負担を小さくできます。

 

適度な運動を心がける

ぎっくり腰を予防するためには、十分な筋力を保つことが大切です。

 

人間の筋肉は2つの足で効率よく歩行するためにできており、腰まわりの筋肉も当然含まれます。

 

日頃から歩いたり階段を使うことを心がけていれば、筋力を維持することが可能です。

もし筋力が低下しているのであれば、腹筋や背筋を鍛える筋トレを行うのもよいでしょう。

 

また、腰まわりの筋肉が硬いと筋肉内の血管が圧迫されるため、痛みの原因となってしまいます。

そのため、ストレッチを行い筋肉の柔軟性を保つこともぎっくり腰予防には有効です。

 

 

ぎっくり腰の主な原因は筋肉の負担!適切な治療で早期回復を

何気ない動作のあと、急激な痛みに襲われるぎっくり腰。

 

その主な原因は、腰まわりの筋肉に負担がかかり続けていることです。

 

筋肉への持続的な負担は血流を低下させ、筋肉が硬くこわばらせてしまいます。

こわばった筋肉にさらに負荷がかかるとけいれんが起こり、強烈な痛みを引き起こすのです。

 

ぎっくり腰の治療には、痛みの原因となるトリガーポイントをほぐし血流を改善させることが有効。

大阪府高槻市の平川接骨院では、ぎっくり腰の治療としてトリガーポイントリセット整体やトリガーポイント鍼治療などの施術を行なっています。

痛みの原因をしっかり突き止めて治療を行うので、高い治療効果が期待できます。

電話、メール、LINEから簡単にお問い合わせ・予約ができるので、ぎっくり腰による痛みでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください!

 

この記事を書いた人

ハヤシ ヒロカズ林 宏和

<経歴>
2007年4月 平川接骨院 入社
2012年7月 久我の杜平川接骨院 院長
2018年6月 平川接骨院 本院 院長
2019年4月~ 人材部部長

関西で16店舗の平川整体院グループ人材部部長
業界歴15年、全国の学生採用から入社後の技術研修、教育を担当

・柔道整復師 鍼灸師免許取得 
・体表解剖学研究会 修了
・社内体表解剖研修 担当
・ハワイ大学人体解剖研修 修了
・韓国大田大学人体解剖研修 修了

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